レモフ、ウールウェイ、イェッツィ『成功する練習の法則』

レモフ、ウールウェイ、イェッツィ『成功する練習の法則』(日本経済新聞出版社, 2013)

何ごとも練習しなければ上達することはないわけですが、この本は特に「上達することに上達する」にはどのようにすればよいのかについて考察しています。

優れたプロは「実戦練習」を数多くこなしていると思われがちですが、逆に「反復練習」をしています。たとえばサッカーなら「ロンド」と呼ばれている、数人が輪になってボールを取られないようにパスしあう練習を好んでやっています。パレートの法則は練習でも当てはまり、最大の価値を生むような少数の練習に集中して取り組むことが必要です。

反復練習(ドリル)をすると、高次思考や創造性が損なわれる(Drill & Kill)のではないかという主張を聞くことがありますが、高次思考は大量のドリルのあとにやってくると著者は言います。

効率的な反復練習を指導するのが仕事の人は、一秒たりともムダにしない練習を組み立てることです。具体的には、次のような点に注意すると良いでしょう。

  • 待ち時間を作らない:グループをさらに細かく分ける
  • 長い指示をしない:その指示に短い名前を付けて周知する
  • 議論を長くしない:長くても2分、全体シェアする内容は2つだけ

練習が活動の中心になるわけですが、そのリソースとしては、手本と手順書が必要です。手本を見せて真似させること、特に手本のどこを注意して見るのかを伝えること。そして、手順書でその内容を理解させることです。

練習の成果のフィードバックは、そのデータに基づいてします。それは、自己申告、観察と評価、そしてパフォーマンスの測定データによります。これらのデータに基づいて指導者は随時練習を変えていきます。

ということで、全体としてみれば、これはインストラクショナルデザインの基本ともいうべき内容になっています。

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