アダプティブラーニング

ただ、ここでひとつ問題提起をしておきたい。これまでのアダプティヴラーニングは、「コンテンツアダプティヴ」、すなわち個人個人の学力・理解度にあったコンテンツを提供することにのみ焦点が当てられていた。だが本来、学習というものはもっと多角的で複雑であり、さまざまな「アダプティヴ」が存在しうるのではないか。

例えば、学習スタイルアダプティヴと学習シチュエーションアダプティヴというものが考えられる。学習スタイルアダプティヴは、「一人ひとり異なる学習のスタイルに応じて、最適な学習方法を提供する」というものである。暗記が得意で何でもすぐ覚えてしまう人、深く理解することによってその知識を自在に応用できる人、ゲームを通してでないと物事を覚えられない人など、さまざまな学習スタイルが存在する。そういった個々の学習スタイルはなかなか変えがたく、学習効率に非常に大きな影響を及ぼすものだ。各個人のスタイルに応じて、ゲーム要素を付加したり、暗記部分を補強したり、問題数を減らして代表的例題を深く理解させる。そうした問題の出し分けが自由自在に可能となれば、より効率よく学習することができるようになるだろう。

学習シチュエーションアダプティヴは、各個人の状況に応じて異なる学習方法を提示するというものだ。例えば理解が中心となる平時の学習と、暗記が中心となる試験直前の学習とでは、異なる方法を提供するといったことが想定される。

このように、真の学力向上にはコンテンツすらひとつの要素にすぎない。モバイルというとてもパーソナルな道具と、そこから絶え間なく吐き出される大量のデータを分析して意味を抽出するビッグデータ技術やインフラが整ったいま、その他さまざまなアダプティヴラーニングのアイデアが、世界中至る所から次々と誕生してくるのであろう。

何をアダプティブにするか。

  1. 個人の理解度によるコンテンツ選択
  2. 個人の学習スタイルによるコンテンツの提示法
  3. 個人の状況による学習方法の選択

1から2, 3への展開。

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