未来の教育の形はすでにここにある

早稲田大学広報誌『CAMPUS NOW』2013盛夏号(207号)の特集記事「教育のあり方が変わる”ICT活用教育”」の中に私が寄稿した記事が載りました。広報課の許可を得て、その記事をここに再録します。

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未来の教育の形はすでにここにある

5年前から私の授業は「反転授業(Flipped Classroom)」の方式を取っています。反転授業というのは、自宅など学校外でeラーニングによる自習をしてから、学校に来て実習やグループワークなどの活動を行う形式です。いままでは、教室で講義を受け、自宅で復習や宿題をしていましたので、それを「反転」させた形式なのです。

具体的には「インストラクショナルデザイン」という授業科目で反転授業を行っています。この授業は、毎年受講生が200人前後の比較的大きな規模のクラスです。2週間で1セットのユニットになっています。

1週目は、eラーニング(コースナビ)を使って、講義を配信し、並行してテキストを読んでもらいます。終わったらクイズが出ますので、それに答えてもらうことで基本的な知識をチェックします。そして最後に、数時間をかけなればできないような課題をやってもらい、オンラインでファイルを提出してもらいます。これが宿題です。このように、まず講義を聞いてから宿題を先にやるというところがポイントです。おわかりのように、1週目は教室に来る必要はありません。各自が自宅や端末室のパソコンで講義を聴き、宿題をやるのです。

2週目は、教室に全員が集まります。あらかじめランダムに分けられた5人一組のグループになって活動を行います。すでに1週目にeラーニングで講義を聴いていますので、教室では教員の講義は一切ありません。すぐに活動の説明をして、グループワークを行います。グループワークは1週目に講義をした内容を応用する実習です。話し合ったり、身体を動かすゲームをしたり、みんなの前で発表したり、そのときによりさまざまな活動をします。このことによって前の週で頭に入れた知識を自分のものにすることができるのです。

このような反転授業は、ICTを授業に活用することで初めて可能になりました。とりわけ、人間科学部で通信教育課程(eスクール)が開設されてから、コースナビによるオンデマンド授業の配信がごく普通のことになったことが大きいと思っています。教室で行う講義をすべてeラーニングに置き換えた上で、教室での学習活動を設計し直すことで、学習効果は飛躍的に高まります。これからの大学教育はこのように変わっていくでしょう。

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